悲しみの感情。
最近、時間があれば見ている映画。
高畑勲さんが監督されたジブリ映画「かぐや姫の物語」です。
同じシーンだったり、最後だけだったり、見たい時に見たいシーンを繰りかえし・・・
私の心の奥深くに届いて、涙が溢れてくるまで。
気になった映画を、なぜ気になるのかわからないけれど繰り返し見ていたら、いろいろな感情が溢れて涙が止まらなくなるのです。
これは、10代の頃に経験したのですが、とても言葉では表現できないものでした。
初めて見たときには気づかないのです。
それでも何かが残っていて、時間が経ってから、また見る。見てしまう。
見ていると、ものすごく悲しくて悲しくて、ぎゅうぅぅっと胸が締め付けられるような気持ちになります。なのに、不思議です。嬉しい気持ちもそこにあります。きっと、見る人で違う感覚になるのだと思いますが、私にとってはそんなふうに自分の感情が揺さぶられる。
その揺さぶられる心が私にとってはとても必要なものだったりするんです。
あとにメイキングのドキュメンタリー番組を見ましたが、高畑勲さんが、本当に悩み苦しみながら創り出した映画なんだということがわかりました。
「この地に生きるものはすべて彩に満ちている。」
絵も、台詞も、歌や音楽も、全てが素晴らしくて美しい作品です。